宅浪を科学する

地方出身の私は、一度入った大学を辞め、浪人を決意、地方での宅浪・二浪の末、一橋大学に入学しました(現在は卒業)。宅浪を成功させるための方法論は「科学的アプローチ」です。

浪人で身に着ける継続的勉強とこれからの日本での働き方

1.長期労働社会と勉強の関係性

 

 

 

最近、浪人をポジティブに解釈するとして、どういう意味付けがあり得るか、ということを考えます。

1つの結論として、勉強をする習慣付けと、その方法論を体得する修行期間という意味付けもできる、というものがあり得ます。

この意味付けがなぜ重要かというと、継続学習の素養は、今後世の中を渡っていく上である程度重要になってくるからです。

 

2.ワークシフトと継続学習

 

Thinkers50で有名なリンダグラッドストンの「WORK SHIFT」でも記述されていますが、私たちの世界は2025年までに大転換を迎えます。

 

bizpow.bizocean.jp

AIやビックデータといった技術に関するイノベーションによって、多くの仕事が自動化される未来はすぐそこです。

私自身もAI(人工知能)を開発している会社に勤務しているので、肌感としてこの辺は理解しています。多分あなたが思っているよりも技術革新のスピードは早いです。異常な程のスピードです。

ムーアの法則でも、技術革新のスピードは理論的に説明されていますが、技術革新のスピードは量と質、どちらにおいてもダイナミックな変貌を遂げています。

ダイナミックな技術革新は、社会的なコスト削減の方向に舵を切ります。社会的なコスト削減とは、すなわち人間を機械に置き換えるということです。

gendai.ismedia.jp

 

今ある仕事の半分は10年以内に消滅します。これはかなり確度の高いデータ予測によって裏付けられています。

すなわち、何を意味するかというと、貴方がついた仕事がいつなくなるかもわからない時代が来ているということです。しかも、どの職業がなくなるかは、現時点での予測と何年後かの未来で測った予測では違う結果でます。つまり、どの仕事がなくなるかは、正確なものとしては予測しにくいということです。

必然的に私たちに求められるのは、継続した専門技能の習得により、別の職業に脱皮を図る柔軟性です

自分の仕事がなくなるという兆候を感じ取ることで行動に移す。そこから別の技能を大学なり、自主学習なりで習得する。その技能をもとに別な職業へと脱皮を図る。後の時代に求められるのはこうした継続学習の素養です。継続学習の素養と、学習の方法論を知らない人は、社会の下位層に甘んじなければならないのです。そういう時代が徐々に、いや、もうすでに、近づいています。

 

3.まとめ

話が膨らみましたが、結局のところ私が伝えたいのはこういうことです。

 

継続学習の素養を磨くという意味で、浪人時代は修行期間とみなすこともできるかもしれない。

 

すこし修行期間としては長いかもしれませんが、この期間に感じたこと、そして、勉強について徹底的に考え抜いた経験は、ものすごいスピードで変革を遂げる時代には役立つかもしれません。

この受験期間が無駄だと感じている方は少し大局的な視点で考えてもいいのかもしれませんね。 

 

以上、短いですが、そんな論考でした。