現役で入った大学を辞め、2浪・地方での宅浪を経て一橋大学へ

地方出身の私は、一度入った大学を辞め、浪人を決意、地方での宅浪・二浪の末、一橋大学に入学しました(現在は卒業)。同じような選択を考えている方に向けて、少しでも考えるきっかけを提供していきたいと思っています。

宅浪・浪人に必要なのはGRIT(やり抜く力)~頭の良さが受験の成功に最も重要だという誤解~

本日は、とある誤解を解消することを目的とした記事を書きたいと思います。

 

私は、今年度(2017年)の5月頃より、このブログを見て、宅浪の相談の連絡をしてくれた受験生の方とやり取りをしています。その中で、やはり浪人生(特に相談相手のいない宅浪生)にとって最も不安なのは、「自分は本当に難関大学に受かる能力があるのだろうか」、「目指している大学に合格することができるのは、自分よりできる頭の良い奴だけなんじゃないだろうか」というものだと感じています。

 

私も宅浪当時、こういった不安を抱えていました。一橋大学を志望していましたが、毎回出る模試の判定の一喜一憂し、「本当に自分なんかが一橋に入ることはできるのだろうか」と考えていました。

 

しかし大学に入り、様々な本を読む中でそうした不安は杞憂であったと今は考えています。

 

 

本日あなたに伝えたいことは

 

 

頭が良い人だけが難関大学に受かることができるということは誤解

 

 

だということです。

 

頭が良い人が受験勉強を制しやすいということは確かですが、その「頭脳」よりも重要なものがあるということを論じたいと思います。

 

 

 

 

 

1.GRIT       

 

受験勉強生活を成功に導くために最も重要なこと。結論から述べます。

 

それはGRIT(やり抜く力)とよばれる資質です。

 

簡単に言ってしまうと、こうなります。

 

 

GRIT明確な目的意識を持って継続的に物事に取り組む力

 

GRITとは、物事をやり遂げる能力です。やり遂げるとはすなわち、やる気をもって努力を続けられることです。これが受験勉強において最も重要です。

 

どういうことかというと、頭はよいが、継続的に勉強をしない人間と、頭はそこまでよくはないが、継続的な勉強を続けることができる人間(GRITが高い人)では、後者のほうが圧倒的に成功する確率が高いということになります。

 

 

 

 

 

 

2.成功する人の条件        

 

実際にGRITの力が重要であることを示した研究結果があります。

 

心理学の研究分野では、「成功する人」の条件とはなにか、という問いを解明する分野があります。成功するには、どの分野においても「才能こそが最も重要である」という思い込みが長年存在しました。この問いに対してメスを入れたのが、ベンジャミン・ブルームという心理学者の研究になります。

 

一九八〇年代、心理学者のベンジャミン・ブルームは、世界一流の音楽家、科学者、アスリートを対象に画期的な調査を行った。ブルームのチームは、主要な国際コンクールで選考に残ったピアニスト二十一人にインタビューした。そして著名なピアニストの初期の音楽経験について探り出していったところ、驚いたことに、生まれながらに才能に恵まれていた訳ではなかったことがわかったのだ。

 

調査では、一流のピアニストのほとんどが、最初は「家族や近所の子どもに比べれば才能がある」程度だったらしいことが判明した。地元や地域、あるいは全国レベルで目立っていたわけではなく、当初は、コンクールに入賞したこともなかった。

 

(GIVE & TAKE 与える人こそ成功する時代」(三笠書房/アダムグラント著/楠木健 監訳 p174)

 

「GRIT やり抜く力」(ダイヤモンド社/アンジェラ・ダックワース著/神崎朗子:以下 参照a)でも紹介されていますが、 著名な科学者の多くは、昔はたいして天才性を発揮していなかったことが多いことがわかっています。

 

例えば、ダーウィン。彼は、自らの伝記で「記憶力があまりにも低いせいで、数日間の間でも、詩の一行すら覚えていられなった」と述べています(参照a:p40)。一般的に言えば「落ちこぼれ」ともいえる才能だったのです。

 

それでは、何が著名な人々を著名たらしめる業績を残すに至らせたのでしょうか。

 

ダーウィンは以下のように述べています。

 

私が普通の人より優れている点は、ふつうなら見逃してしまうようなことに気づき、それを注意深く観察することだろう。観察にかけても、事実の集積にかけても、私は非常に熱心にやってきた。さらに、それにも増して重要なことは、自然科学に対して尽きせぬ情熱を持ち続けていることだ (参照a: p41)

 

多くのビジネス書で述べられている結論ではありますが、現在の研究結果では、「才能」より、「やる気」の方が成功するために必要であることがわかっています。心理学者のアンジェラ・ダックワーズの研究では、知力や適性以上に、根性のある人々が関心、集中力、やる気によって、高い業績を発揮していることを解明しています、

 

レイモンド・カテルという心理学者が「知力投資説」という仮説を展開しましたが、この内容としては、「関心」こそが人に時間とエネルギーを投資させ、その結果特定のスキルや知識基盤を発展させると述べています(GIVE & TAKE 与える人こそ成功する時代」(三笠書房/アダムグラント著/楠木健 監訳 p174)。すなわち、自分が達成したいと思う分野にあくなき関心=やる気を持ち続けられることこそが、その分野で秀でる能力を獲得するための条件であるということです。

 

 

 

 

3.私の宅浪時代の話       

 

私の受験勉強時代の話をします。私は宅浪生活を送っていた当時、同じ受験勉強を共にする友人がいました。彼は中学校時代は神童とも呼べる存在で、わずかな労力で成績上位をキープできてしまう能力を持っていました。私よりも頭の回転は速く、才能もありました。

 

しかし、そんな彼は受験勉強に失敗し、私は宅浪に成功しました。

 

思いかえすと、この理由に思い当ります。私がコツコツと受験勉強をおこなっていたのに対し、彼は受験勉強よりもアニメやニコニコ動画にはまってしまったのです。

 

勉強にも息抜きは必要でしょう。しかし問題は、彼の場合圧倒的に息抜きの時間が受験勉強に比して多かった点です。他の受験生に比べて継続した受験勉強が続けられているとは言い難い状況でした。模試の成績も一年を通してあまり上がっておりませんでした。

 

結果として、彼に比べて才能では劣っていた私が継続して勉強を続けられた私は宅浪に合格

し、彼は志望大学に落ちてしまいました

 

(なお、だからといって彼は決して悪い人生を送っているわけではなく、結果として後期で受かった地元の国公立大学で、順風満帆な学生生活を送りました)

 

(*なお、受験勉強において休憩も重要ですので、そこはお待ち違いなく。休憩の重要性については、単調な受験勉強のやる気が出ない原因とその解決策 ① ~ウェアラブルデバイスから学ぶ受験勉強戦略~ を参照ください)

 

 

 

 

4.まとめ       

 

以上の事をまとめますと、受験勉強に必要なことは以下のようになります。

 

・達成したいという強い動機、関心を持つこと

 

・上記の動機・関心を梃子として、継続した受験勉強を行うこと

 

以上が受験勉強において最も重要なことです。

 

「やる気」があれば受験は成功する、というなんだか当たり前の結論のようですが、これを意識しているかどうかで大きく結果は変わります。世界的権威の心理学の研究者が、大真面目に解明した科学的検証結果を裏付けとして、とるべき行動を吟味することは、受験勉強に限らず人生のあらゆる場面で役に立つ行動指針となると思います。

 

もし、GRIT(やり抜く力)について興味があれば、以下の本について読んでみるとより理解が深まるのではないかと思います。

 

 

 

 

それでは、今度また、「受験勉強における強い動機、関心とはなにか」について書いていきたいと思います。

 

一緒に受験勉強を頑張りましょう。受験勉強について、相談に乗りたい方、励ましの言葉がほしい方、なんでもよいです。助けがほしい方は、私にコメントやメッセージを頂ければと思います。いつでも相談に乗らせていただきます。

 

それでは、また。