現役で入った大学を辞め、2浪・地方での宅浪を経て一橋大学へ

地方出身の私は、一度入った大学を辞め、浪人を決意、地方での宅浪・二浪の末、一橋大学に入学しました(現在は卒業)。同じような選択を考えている方に向けて、少しでも考えるきっかけを提供していきたいと思っています。

単調な受験勉強のやる気が出ない原因とその解決策 ① ~ウェアラブルデバイスから学ぶ受験勉強戦略~

みなさん、単調な受験勉強に飽きて、やる気が出ない、続かない、そんな日々を送っていませんか??かくいう私も、宅浪時代、勉強する気が起きないなんて日常茶飯事でした。

 

 

今回は、私の宅浪時代の生活も踏まえ、「単調な受験勉強が続けられない・やる気が出ない原因とその解決策」を書いていきたいと思います。

 

少し長くなってしまうので、全二回に分けて書いていきたいと思います。

 

 

 

■単調な受験勉強が続けられない・やる気が出ない原因

 
受験勉強が続けられない原因としては、私は以下の二つが挙げられるのではないかと考えています。
 
1.人間は一日中机の上に座って作業ができることが可能なようにプログラミングされていないから
 
2.単調なことを繰り返し続けていくことにより、「新鮮さ」がどんどん逓減されていくから
 
 

 

1.人間は一日中机の上に座って作業ができることが可能なようにプログラミングされていないから

日立製作所に在籍している研究者である矢野和夫さんという方がいます。今はやりのウェアラブルバイスの分野で、世界的にも最先端の研究をされている方です。
 
 
この方は、人間の手の動きに着目して、ウェアラブルバイスによる人間の生活リズムを研究しています。
 
以下は、矢野和夫さんの著書、「データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則」(草思社:2014年)に記載されている内容と、私自身の経験と知見を反映しています。

 

a. 矢野和夫さんの研究                      

矢野和夫さんによれば、人間の活動において、一日に、「これくらいの時間はエネルギー消費量が小程度でいられる」、「これくらいの時間はエネルギー消費量が中程度でいられる」というエネルギー消費の法則を、実験の結果、突き止めました。

 
これはどういう言うことかというと、貴方が一日に机に座って黙々と勉強していられる時間数は大体において決まっているということです。
 
矢野和夫さんは、様々な被験者の手にウェアラブルバイスをつけてもらい、一日の手の動きの回数のデータを検測しました。その結果、一分間手がどれくらいの回数動くかという尺度、つまり、「手の動きの回数/一分間」の標本は、横軸に手の動きの回数と、縦軸にその回数の手の動きが発生した時間の量をとった時に、傾きが右肩下がりの線形を描くグラフによってあらわすことができる、と言っています。
 
小難しいですが、結局のところ、人間の活動量は、「活動量が大きい時間」、「活動量が次に大きい時間」、「活動量がそのまた次に大きい時間」…・…・、はそれぞれ一日においてある時間に収束するということです。サッカーしていられる時間、ずっと椅子に座っていられる時間 、ウォーキングしていられる時間などは、それぞれ一日における活動時間が無意識化で調整され、だいたいにおいて決まった時間となります。
 
概して、人間の活動量はこうした見えない物理の法則に支配されています。
 
貴方が一日に5時間しか勉強できないことが多いとしたら、それがあなたの「エネルギー消費量が小でいられる時間」の限界だということです。
 
あなたが1時間程テニスをして、もうこれ以上今日はテニスをしたくないと思ったら、それがあなたがテニスをしていられる時間の限界だということです。
 
こうした大、中、小それぞれのエネルギー消費量の限界時間の長さは個人差はありますが、だいたいにおいては、その閾値は一定の時間に収束されることも判っています。
 
 
 

b. 受験勉強において                      

 
話を受験勉強に戻します。上記の法則を受験勉強に応用すると以下のことが導き出されます。
 
貴方が椅子に座って黙々と問題集を解いていられる時間、貴方が黙々と参考書を読んでいられる時間は大体において一日のうちこれくらい、というのは決まっています。
 
これは人間の生理的な、かつ無意識化でのエネルギー調整の結果です。人間は一日にこれくらいのエネルギーを消費したい、という欲求があります。一日に受験勉強を一定時間したら、また別の時間はウォーキングをしたり、ランニングをしたり、という動きをする欲求が高まります。これを私はエネルギー調整の法則と呼びたいと思います。矢野和夫さんに言わせれば「君が長時間勉強できないのは当り前さ、見えない物理の法則が邪魔してるからだよ」ということになるのです。
 
さらにエネルギー調整の法則を無視して、受験勉強をやり続けると、エネルギ―負債という名の借金が次の日に引き継がれます。
 
皆さん経験があるかと思いますが、ずっっっと勉強した翌日は勉強があまりしたくなくなりませんか??一日中何もせずにエネルギーを持て余していた翌日は、無性にストレスがたまって運動しなくなりませんか?これがエネルギー負債です。

前日のエネルギー調整の法則を無視した分の余剰エネルギーの消費活動(エネルギー負
債)は次の日に繰り越されます。
 
さらに、ここからは私の経験上の意見ですが、
 
質の悪いことに、こうしたエネルギー調整の法則を無視したエネルギー負債は、人間の生理現象を無視してできたものであるために、エネルギー負債を抱える=人間にとって非常にストレスとなる、と私は考えています。
 
 
 

c. 私の宅浪時代                          

 
私自信の宅浪時代の受験勉強を振り返ります。私も浪人時代、一日に勉強する時間が長ければ長いほど、合格に近づくことが可能になるのではないかと考えていました。そのため、一定期間、ものすごくを気を張って長時間勉強を続ける日々を送っていました。
 
しかしある日、パタッと受験勉強をする手が止まりました。なぜか、「これ以上勉強したくない」という気持ちが頭を支配し、ある日を境に一週間ほど受験勉強をしない日々が続いたのです。
 
後から振り返るに、私は人間のエネルギー調整の法則を無視して、自分の中の「机に座って問題集を解いていられる時間」を超えた勉強を行っていました。そうした結果積み重なっていったエネルギー負債が膨大なストレスとなり、ある日を境にそのストレスが爆発したのだと思います。
 
こうした「何も勉強しない日々」を送った結果、私は、気付きました。本当に単純明快ですが、無理をするとストレスがたまり、廻り回って勉強の効率が悪い、という事実にです。
 
これを受験勉強においても意識していかなければなりません。つまり、無理して、受験勉強をいつも以上に、自分の限界以上にしてしまったら、あとあと、反動となって帰ってきます。勉強をやりすぎると、後になって突然として「何も勉強したくなくなります」。結果として、毎日少ない時間ながらコツコツ勉強していた場合に比べて、一気に勉強をする生活をしていたほうが長期的に見た勉強時間量が少なくなってしまうのです。
 
 

d. まとめ                       

 
 
上記を踏まえて私が皆さんにおすすめする浪人生活の戦略は以下となります。
 

◆長い目で見た勉強をする(ストレスが爆発して勉強をしない期間を作らないよう意識する)ために

 
一日のうちに自分が勉強に費やせる時間の限界値を超えた勉強はしない
 
②適度にウォーキングといった運動をするなど、自分のエネルギー消費を考慮した健康的な生活を送る(=エネルギー負債をためない)
 
 
結局のところ、しっかり、長い目でみた健康的な受験勉強生活を送ってください。ということになります。そのために、基本的な、かつ、よく巷で言われていること(無理はしない、運動を適度にする)をしっかり守った生活を送るということが重要なのです。
 
ちなみによく言われていますが、よく巷で言われている「基本的なこと」ができている人間はかなり少ないです。(もちろん私も当時はできていませんでした笑)
 
あなたはしっかり基本的なことができる側の人ですか?
 
 

②単調なことを繰り返し続けていくことにより、「新鮮さ」がどんどん逓減されていくから
は次回に続きます。